綺麗な字

小学生時代、漢字相撲というテストがあった。最高得点をとった生徒から、横綱大関、関脇、小結と相撲の番付のようにランクづけされるのが特徴の20問くらいの漢字の書き取り問題であった。勉強すれば満点は簡単に取れるので、正答数のほかに字の美しさも評価されていた。私はなんとしても横綱になるため、毎回自分の書きうる最も綺麗な漢字を書いていた。綺麗な字を書くことは私にとっては大変骨の折れる作業で、小学生時代はこのテスト以外で綺麗な字を書いたことはほとんどなかった。努力の甲斐あって一度だけ(僅差で)横綱になることができた。しかしすぐに2位に転落し、以後横綱になることはなかった。

 

現在、私の字は相変わらず汚い。小学生男子の書く字のようだ。大人になれば自然と綺麗な文字が書けるものと思っていたが、私はダメだった。ただ、手書きの字を人に見せることはほとんどないので、今あまり困ることはない。